パリとその近郊の学校は
二週間の春休み中なので、
久しぶりにヴェルサイユ宮殿へ行ってきました。

あまりにも有名なこの宮殿、
元々は、ルイ13世が狩猟のために建てた小さな館でした。

この館を父から受け継いだルイ14世が
大規模な増改築を繰り返し、
広大かつ優美な庭園を整備して
今の姿に変えていったのです。

工事開始から20年後の1682年、
ルイ14世は政府と宮廷をこの宮殿に移しました。
同時に貴族たちも宮殿内もしくは周辺に住まわせ、
こうして絶対王政は1789年のフランス革命まで続きます。

宮殿の増改築の歴史は、下の映像でご覧になれます。
皆さんもよくご存知の『鏡の間』は、当初はテラスでした。



これ程までに豪華絢爛で壮大な宮殿は、
世界中探してもそうはないでしょう。

ヴェルサイユ宮殿はルイ14世の権力の象徴であり、
それ故にどこか威圧的で
個人的にはあまり好きではありません。

しかしながら、
素晴らしい17~18世紀のフランス芸術の結集を
今尚こうして鑑賞できるのは、
ルイ14世のおかげだと言えるかもしれません。


ルイ14世は、
庭園と噴水も大変お気に入りでした。



ヴェルサイユの地は、
近くに水源もなく
森林、牧草地、沼地だけの未開拓地でした。
よって、工事は大変難航したそうです。

その美しい庭園や噴水を眺める時、
偉大な建築家、造園家、装飾家、彫刻家、
そして労力に駆り出された人々など
工事に携わったすべての人たちに
敬意を払わずにはいられません。


 
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